私のおまえ

 ――あと半刻もすれば、きっと。自分の肌は徹底的なまでに蹂躙されている。
 七階建てマンションを上下に貫く狭っ苦しいエレベーター。いつも通り軽い会話を続ける男二人の間で、だけは押し黙っていた。刻一刻と数字を変える階数表示パネルを見上げながら、元来お喋りな性質の唇からはどうして何ひとつ言葉が出て来ないのだろう。心臓ばかりが五月蠅くて、頭が熱い。
「あれはどう見てもお前が悪かっただろ」
 左側からは、纏う気だるげな雰囲気からはまったく予想もできないほどの位置に君臨するアタッカーの声がして。
「はあ? どう考えても太刀川さんが突っ走ったのが原因だったと思うんすけど」
 右側からは、よりいくらか年下の、鋭い目を携えた天才肌シューターの声がして。
 の内耳には、背徳的な期待が生まれる。
 小さな電子音が鳴り、目的階に到着したエレベーターのドアがゆっくりと口を開けた。
 三人の歩幅はバラバラで、特にはぼんやりと歩いているから輪をかけて遅かったのだが、両隣を囲む二人が彼女のペースに合わせていた。最も、そんな瑣末なことに心を砕いている余裕がないは、ただ機械的に歩を進める。南向きの突き当たりがの部屋だった。バッグの中から出したキーを玄関の鍵穴に差し込む。鉄製のドアが鈍い音と共に開く。
、どうした?」
「……あ、ごめんね、何?」
「シャワー、浴びて来てくださいよ」
 気付けば口論は既に終了していて、寝室へと続く短い廊下に立つ男たちが、こちらをじっと見ていた。
 覚悟なんてものは未だ完成していない。けれど欲望だけが先へ先へと走っていく。
 小さく、たどたどしく、は自分でも認識できないほど弱々しい仕草で頷いた。

 これからこの部屋で何をするのか、皆が皆、知っていた。
 二人の男の 四つの目の中の 爛れた光に 犯される 予感がした。



 買い変えたばかりのベッドがこんなことに役立つなんて、店頭で浮足立っていた頃のは思ってもいなかった。奮発した結果のダブルベッドは十分過ぎるほど広い予定だったはずなのに、さすがに人間が三人も乗ればただただ狭い。おまけに、そのうちのふたりが男であるので余計だった。
 恰幅のいい男――太刀川慶に背後から抱き締められ、目前には、まるで見据えたものをすべて貫くような瞳の少年――出水公平がベッドに手をつき、半ば圧し掛かる体勢でを見つめている。齎されるキスの予感が脳髄を埋めれば、もう駄目だと目を閉じるほかなかった。ここはの部屋なのに、もうどこにも逃げ場なんてない。
「ねえさん、目、開けてくださいよ」
 常日頃の余裕ぶった振る舞いが消えた結果あらわになる、いじらしい余裕のなさ。それが出水の可愛らしい面ではある。まっすぐに求められる快楽を教え込んでくれるのだ。望まれるまま、が目蓋をそっと開けてやれば、完璧に甘いくちづけの応酬。薄く冷たい唇の感覚が妙に生々しくて背筋がふるえた。
 出水の茶色い瞳がの黒いそれと繋がる。出水の、どこか冷たく捉えられがちな表情の隅には、確かな悦が混ざり込んでいた。対するの瞳は既にうるおって、今にもしずくを落としてしまいそうな危うさがある。そんな二人の様子を半目程度に眺めている太刀川は、保護者の溜め息を吐きそうになっていた。と出水には初恋同士の交際に似た必死さがある。
 まるで自分だけが蚊帳の外のようだと感じ、太刀川はちょっとばかり悔しくなって、の腰に回した手を動かすと、白いシャツ越しにそうっと胸を揉んでやった。女の身体が小さく震えるのを認めてほくそ笑む。邪魔でしかないボタンをさっさと外せば、シャワーを浴びた後だというのに、律義に下着まで付けているではないか。恥じらいを見せる程度の初心さを残していながらも、奥に爛々と潜む淫乱な本質を隠せない女を、太刀川はこっ酷く壊してやりたいと思っている。思うからこそ、こんな行為に及んでいるのだ。
「なあ、
「……」
「俺もいるってこと、忘れてないか?」
 耳許で響かされた低い声音が、の鼓膜や子宮に、ずん、と重く圧し掛かってくる。太刀川の声は卑怯だ。身体の奥から薄暗い悦びを引きずり出す声だ。柔らかいだけの胸に強引な指が何本も食い込んで、撓む。生白い谷間に灰の影が落ちる。下着と肌の隙間に入り込んできた太刀川の指先は、それでも核に触れてはくれない。焦らすように丸を描くだけだ。焦れるの反応を楽しんでいるのだろう。悔しい。口端から流れたふたり分の唾液を出水に拭って貰いながら、は、更に進んだ行為を求めてしまう。いつの間にやら下着が外された。一瞬の解放感のあと、まあるい膨らみの先端を出水の唇が覆う。
「あ、!」
「おーい、出水。人のもの取るなよ」
「え、太刀川さんのものでもないでしょ。他で手を打ってくださいよ」
 自分が楽しむはずだった箇所を横取りされた太刀川が不満を漏らす。対抗する出水が、しれっと言い放つ。頬を真っ赤に染め上げたはその全部を受け入れる。胸元に吸い付いては次々と跡を残していく出水の舌がやたらと熱いことや、捲り上げられたスカートの奥、際どい腿をじっとりと撫でながらも決して最深部には進んでくれない太刀川の手がとても大きいこと。身体のあらゆる部分から伝達される情報を処理し切れず、ただ、滑稽なまでに降伏する。
 出水の、猫みたいにざらついた舌先が胸を舐めていた。ねっとりといやらしく嬲られるたびにの脚が震える。
「ひっ、あ」
「ん、凄い濡れてるな」
 無遠慮な言葉さえ神経を昂ぶらせる道具になり得るから恐ろしい。
 節くれだった太刀川の指先が、あまりにも優しく入口を嬲るので、の身体は自然と反り上がり、鎖骨周辺に舌の軌跡を伸ばしていく出水に胸を押し付けるかたちになってしまう。そのみだらな様子に出水は息を漏らして、痛々しいくらい膨らんだ胸の突起を再度、親指で擦り上げた。舌で包み遊んでやり、甘い声や柔らかさを十分に堪能したあとで、出水が身体を起こした。
 出水と太刀川が意味深な視線を交わす。互いの意図を把握して、太刀川が、どーぞどーぞ、と頷いて身体をどかした。
さん、口で、してくれます?」
 呆けていたの耳に、次のオーダーが流れてくる。
 もう、どうにでもなってしまえば良いと。力の入らぬ身体をゆっくりと動かし、四つん這いになって出水の太腿に顔を寄せた。足を崩した出水の喉が、ごくり、と音を立てる。降ろされたジッパーの音。既にすっかりと熱の芯を持った性器が目前に露わになれば、今度はの方が喉を鳴らす番である。
 たまらなく美味しそうだ。
 たっぷりの唾液で濡れた舌で、血管が浮き上がるほど猛ったそれを丹念に舐め上げていく。特別に敏感な裏筋や窪みの輪郭をなぞる。出水のきれいな顔に性的な揺らぎが見えたのが嬉しくって、口淫には拍車ばかりがかかる。そういえば、出水も太刀川も、揃ってこういうことが好きみたいだった。胸に挟んで欲しいとか強請られて、拙いながらも応えてやった夜は記憶に新しい。谷間にべっとり吐き出された精液を拭ったときの感情を明確に覚えている。――間違いなく、興奮、した。だから、は一生懸命に唇を酷使し続ける。強過ぎない刺激を用い、自由な手を使って根元から扱いてゆくのも忘れない。先端から滲み出た透明の液体を吸えば、えも言われぬ味覚に襲われた。頭上で短い呻きが上がる。
「……あー、ちょっ、と、ソレ。ヤバイかも」
 出水が眉根を寄せたのを見て、は行為に緩急を付けた。
 でもそれは叶わなかった。背後で大人しくしていた太刀川が牙を剥いたのだ。
 太刀川の目前に丁度良く晒されていたの臀部に、悪戯な指が這っている。淫猥な液体によってうっすらと透けた布越しに、あくまで撫でるだけの――しかし強い快感が走り、の思考にはノイズが混じり始める。もう、こんなにも濡れていて、もう、とんでもなく恥ずかしい。長い人差し指が下着のくぼみをなぞっていく。肌が粟立つ。更に濡れてしまうのが嫌でも分かった。太刀川の指の動きに合わせて、の喉からは短い声がこぼれる。
「っん、ううっ、あ」
「えー、さん、おれさ、まだイってないんだけど?」
 唇の動きが疎かになっているのが苛立たしかったらしく、出水がの頭をグッと抑え付けた。熱いものがの呼吸器官を塞ぎ、背後からは蕩けるような指の動きで苛められ、二重の意味で咽び泣く。何も考えられない。性の昇華以外は、何も。
「――……あー、それ。先っぽ舐めるの、いい」
 男を誘う身体と、誰にも属せない悲しさを持った心が、もっともっと、おれだけに壊されれば良いのにと、心の中だけで出水は呟いた。自分だけのものになって、自分だけに絆されてくれればどれほど満足だろう。こんな媚態などは特に、自分ひとりの所有物にしておきたい。持て余す独占欲の強固さには、ほとほと笑えてしまう。だけど、誰かの手で乱される彼女をジッと眺めていたいという欲求もあるのだから困ったものだった。結局、今のような間柄がちょうど良いのかも知れない。
 太刀川が溜め息を吐いた。
「出水、おまえ少し苛めすぎじゃないのか」
「は? 何のことですか?」
「あーもう、何でもねえよ。好きにしろ」
 追求を諦めた太刀川が、指を半分程度、の内部に沈める。の目は更に潤み、視力が上手く機能しなくなる。酸素を求めて口を大きく開いたら、タイミングを見計らったように、どろどろの性器が引き摺り出された。首を傾げ、もう良いのかとが問えば、出水は妖艶な笑みでもって返答した。
「大丈夫。もう、突っ込ませてもらうんで」
 彼はそれだけ言うと、乱暴にの身体を引き寄せる。その弾みで、内側に埋まっていた太刀川の指が粘着質の音を立てながら抜け出ていった。焦燥に似た物足りなさを感じる余裕もないほど早く、熱がの身体を貫く。の背後で太刀川が舌打ちする。余裕綽々と振る舞っていながらも、やはり先手を奪われるのはふつうに癪に障るらしい。出水が勝ち誇ったような笑みを浮かべてしまうのも、自然なことだった。
 仕方がないので太刀川は、転がっているの上半身をそうっと抱え上げると、自身の腿に寝かせて表情を眺めた。
「はあっ、あ……あ、ッ」
 揺さ振られる感覚に酔っているの指先が、太刀川の腿で何かを探すように蠢いた。そうして辿り着いた場所がどこであるのかに気付き、太刀川は大層驚いた。はあまり積極的ではない性質であったから、こうして男を咥え込みながら、尚もう一人をも味わおうなどという意志を見せ付けられると、真っ黒い劣情が芽生えて腰が重くなる。太刀川は目を細めて笑う。舌舐めずりでもしそうな雰囲気だった。
「なに、俺のも舐めてくれんの?」
 頷きもせず、ただは、再び雄に触れていく。
 二人のやり取りを見ていた出水は、やはり面白くないようだったが、腰を動かす度に身体を駆け抜けていく窮屈な悦に意識を飛ばしそうになっているから、太刀川など放っておくことにした。
 先程とは微妙に違う動作を持って、は熱い性器を嬲っていく。出水には出水の、太刀川には太刀川の、最適な愛撫方法が存在していて、もう何度も夜を重ねてきたはそれをちゃんと了解している。
 もはや、羞恥なんて虚飾はどこか遠くに放り投げていた。芯を扱いている合間に先端を軽く吸い上げてやると、限界が近いのか、太刀川は腰を引いて吐精感を抑え込んでいる。早く飲ませて。は強く思った。とても汚いものを、今すぐにでも、この舌の上に吐いて。
 そのとき、の上の出水がびくびくと震えた。ずる賢い我慢を心得ている太刀川と違い、あくまでも十七歳の少年らしく性に欲深い出水は、に強く締め付けられた瞬間、割と呆気なく達してしまったのだ。
「…っは、あ。やっべ……すんごい出たわ」
「今度は俺の番だぞ、出水。そこ退けよ」
「はいはい、分かって、ますよ。っせーなあ…」
 ずるりと音を立てて抜かれた出水の性器には、ちゃんと避妊具が被さっている。余裕がないと思わせておきながら、最後のボーダーラインだけは無意識に順守している出水に、太刀川は鼻白む。そして位置を交代すると、荒れた息を落ち着かせようと深く呼吸をするの足を開いた。の目に、期待と高揚と、形容し難い感情が混ざっている。最後のひとつが何であるのかを深く考えるなんて野暮でしかないから、太刀川は蜜で解れた場所を指先で開いた。毒々しい桃色が雄を待ち兼ねている。
 ふと、太刀川の中の遊び心に火が付いた。完璧に準備ができている場所よりも少し下、ふつうの性行為では余り用いられない部分に触れると、流石に危機感を感じたのか、目を蕩けさせてグッタリとしていたが驚きで跳ね上がった。
「だめ、そっちは、だめだってば」
「えー。そりゃ残念。こっちも使ったら、二人で一気に突っ込んで貰えるぞ? でもやっぱまだ怖いか」
「えっちょっと太刀川さん、抜け駆けは止めて欲しいんすけど。あと、さんの嫌がることも止めてください」
 口数の減らない出水を横目で睨みながら、太刀川はぼんやりと考えた。
 ――お前は、こいつの処女貰ったんだからそんなこと言えるんだろ。
 なけなしに残っていた年上の余裕とやらで、つい先日の夜、太刀川は彼女の破瓜を出水に譲っている。涙を滲ませ、怯えながらも求めてくる美しい女に、今にも襲いかかって喰らいつきそうな少年をやれやれと宥めながらの、全てを変えた夜だった。
 結局のところ、それで良かったんだと太刀川は結論付けている。譲渡側の立場に甘んじる妙な優越感と、決して汚してはいけないひとを塗り潰す大役を誰かに代わって貰えた安堵があった。なのに、今。太刀川の内部では猛烈な嫉妬が渦巻いている。だからこそ、今だけは、抗えない強さを持った衝動で、を貫いてしまいたかった。
「――ああ、っ、くるし、」
「ん、きっつ……力、抜けって、な? すぐイったらつまらないだろ」
 太刀川は何も付けずにに押し入った。深く、相当奥深くまでひとつになる。出水への当てつけ染みていたけれど、太刀川は、頭の芯を直接バーナーで熱するような衝動に、しばし恍惚とした。呼吸が落ち着いたら、ようやく腰を動かし始める。お互いに、最後の、気を飛ばしてしまえる一瞬だけを目指す。動く度に、ふたつの柔らかく大きな膨らみが揺れて、男ふたりの視覚的興奮も高まり続けた。
 気付けば、出水は先程の太刀川が取っていた体勢に変わっていて、腿で支えたの胸を遊んでいた。時折、身体を屈めてキスもする。最初に彼女を抱けたことで、彼は太刀川よりも上手を行っていると満足しているのだろう。だからこうして一度吐いた後には穏やかな余裕を垣間見せる。の上半身に満遍なく広がった赤い跡を撫でながら、今度は性器によってではなく、爛々とした視線をもって犯すのだ。
「ねーさん、胸だけでイけたりしません?」
「……った、く、出水は変なとこで童貞思考だよな」
「太刀川さんは黙っててくださいよ。だってさん、これ、凄く好きそうだし?」
 太刀川が揶揄するのも頷けるほど、出水が口にした内容は夢見がちな話ではあったが、確かには、胸元を弄られるのが相当好きなようで、今も目蓋を閉じてくぐもった声を漏らしている。ひとりには下半身を開きながら、もうひとりに上半身を差し出している状態だった。出水の細い指先がの胸先をすり潰すように歪め、の眉根に深い皺が寄る。ただひたすらに気持ちがいい。手前も奥も、右も左をも、膨張し続ける熱に一杯にされれば、身体中を巡る血液が沸騰して、今にも蒸発しそうなのだ。
 ひとしずく、透明の汗が太刀川の額から滴り落ちる。律動を一旦止め、腰を引こうとすれば、早く達したくて仕方がないが慌てた表情で男を引き留めた。
「え、やだ、まだ、」
「違う違う。抜かないから安心しろって。ちょっと体勢変えるだけだから。だからおまえは出水とキスでもしてろ、な?」
 言うが早いか、太刀川はもともとだらしなく広がっていたの脚を更に深く開かせると、臀部を軽く浮き上がらせるように持ち上げた。ひとに晒したくない恥部が太刀川の前に露わになり、の頬に朱が走る。こんな展開は予想外だったのだろう。してやったりとでも言いたげな企み顔の太刀川が、上から刺すようなかたちで、涙混じりの喘ぎ音を発すると、執拗に繋がった。
「あ、ッ! もう、やだ、だめ、あ」
 はひたすらに掠れた声を上げていた。荒々しく、獣のように自分を狂わせていく太刀川の肩に手を伸ばす。それから、どこか暴力的な太刀川とは異なる、慈しみが籠められた口付けを出水から与えられる。出水の、脱色された髪が頬をくすぐっていく。まるで日だまりで寝転がっているかのような感覚を覚えるも、下半身ではドス黒い衝動が舌なめずりをしながらを削り取っていった。
 矛盾だらけの幸福の最中で、は今、目を閉じる。ふたりと過ごす夜は常に略奪と給餌の繰り返しだった。正反対のものに身体と心の両方を凌辱され続けて、もう、呼吸すら忘れてしまいそうになる。けれど絶対に止められない。ふたりが欲しい。ひとりでは駄目だ。ふたりぶんのすべてを、自分の奥底に吐き出されてしまいたい。
 出水の中にも、太刀川の中にも、この女の全部が欲しいと息荒く欲する獣がいる。
 彼女の内側へ我先にと入り込んで融解したい。本当ならふたりきりで、世界が溶けるようなセックスに浸りたい。
 それでも何故か、やはり、三人を望んでいる。――多分、無意識のうちに、お互いに責任を押し付け合って、自分の刑を少しでも軽くしようとを格闘しているのだろう。始末に負えない。なんてずるい男と女の関係だろう。どうしてこんなことになってしまったんだろう? 三人はいつだって思っている。善には成り得ぬ夜だと知りながら衝動を堰き止められない理由も、互いの肌を吸い合いたいという浅ましさの行き場も、何ひとつ見付けてやることができない。
 誰も救えない。誰も報われない。それでもただ与えただ奪い合って、答えの出ない関係に執着する。
 三人の脳内、その最奥部で唸る感情の決壊地点など、このベッドの上にすら、ない。

(14/07/27)